新型コロナウイルスの感染防止の一環で一斉休校の措置を取っていた兵庫の自治体のうち明石市や豊岡市などで16日、公立の小・中学校や高校の一部が授業を再開した。
再開は、安倍晋三首相による突然の要請を受けた休校から約2週間ぶり。市内や町内で感染が広がっていないことや保護者の負担、児童・生徒への影響を考えて決めた。
明石市では、市立の小・中・高校が授業再開。市立山手小(明石市大久保町)では朝から子どもたちの元気な声が響き渡った。
学校側は「様子を見るご家庭もあり、普段よりも少し欠席の人数は多めだが子どもたちの元気な顔を見て正直ホッとした」と話す。
山手小は全校児童1065人のマンモス校。集団生活の再開には細心の注意が必要で、教室の換気など、新型コロナウイルスへの対策を施して日常の運営に当たる。
明石市では子どもに基礎疾患があるなど、登校に不安を感じる場合家庭の判断で登校しない場合でも欠席扱いせず、欠席の間の学習支援にも努める。
兵庫ではこのほか但馬地域の豊岡市、養父市、香美町、新温泉町でも近隣の地域で感染が確認されていないなどの状況を踏まえ16日から公立の小・中学校で授業を再開している。
兵庫県は県立学校あわせて176校の臨時休校を、春休みが始まる前日の23日まで延長。判断が分かれている。