今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、夜桜会や三の丸広場のライトアップが中止、また姫路城の天守と西の丸・百間廊下の公開も今月26日まで休止(3月17日現在)となっていますが、美しい「お城と桜」は誰の目も楽しませてくれるはずです。
姫路城について改めて少しおさらいしておきましょう。最初に築城されたのは、鎌倉時代の末期と言われています。「白鷺城」と呼ばれるようになったのは1600年。播磨国主となった池田輝政による大改修以降のことです。平成の大修理は記憶に新しいところですが、のべおよそ8年を費やした昭和の大修理では、天守が解体されました。その際に多くの銘文が発見され、天守を作る過程がわかったのです。
姫路城は標高46メートルの姫山に本丸と二の丸、その西の鷺山に西の丸が配置されています。姫路は播磨平野の中心で、東を市川、西を夢前川、北に広峰山などの連山を背負い、山陽道をはじめ、姫路から分かれる因幡街道、津山街道、但馬道などを抑える交通の要衝でした。今もその役割は続いています。
白いお城と桜の競演は、この時期にしか楽しめません。今年もいつもと同じような美しい姿を見せてくれるでしょう。
姫路城へのアクセスは、姫路駅北口から神姫バス「大手門前」下車徒歩5分、もしくは、JR「姫路」・山陽電車「山陽姫路」駅から徒歩20分。問い合わせは姫路城管理事務所、電話079-285-1146まで。なお、3月26日まで天守と西の丸・百間廊下は公開休止となっています。
また、和船乗船体験の料金は、大人1200円、小人(3歳から小学生)600円。問い合わせは、姫路藩和船文化協議会事務局、電話079-280-3371まで。