神戸市立六甲山牧場(神戸市灘区)で2013年から2019年にかけて、牧場内で死んだヒツジやヤギなどの動物約60体が敷地内の立ち入り禁止エリアに埋められ処理されていたことがわかった。運営する一般財団法人「神戸みのりの公社」は廃棄物処理法違反などに抵触するとして、兵庫県警に通報した。
神戸みのりの公社によると、埋めて処理した動物はブタやウサギ、アヒル、モルモット。複数の飼育員が、牧場敷地内の一般客が立ち入りできないエリアに埋めていたという。
このほか飼育員が品質が悪く飲めない牛乳を捨てていたなどしていた。一連の行為は神戸市からの要請に基づく自社の調査で発覚した。
本来、死んだ動物や品質上飲めない牛乳は産業廃棄物として処理する必要があるが、これらに関わった20代から40代の12人の飼育員の一部は「法令違反の認識がなく、動物を弔う気持ちでやった」などと話したという。神戸みのりの公社は今後、関係者の処分を行う。
神戸みのりの公社は、このほか神戸ワイナリーなども手掛けている。