宝塚歌劇団・元星組男役の初輝奏が、3月23日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、入団のきっかけや家族への思い、現在の活動などについて語った。
東京出身で、1995年星組公演『国境のない地図』で初舞台を踏んだ81期生。宝塚を目指したきっかけは偶然譲り受けたチケットだったそう。「小さい頃からクラシックバレエをやっていたけれど背が高くなって、日本で続けるのは難しいかと海外留学を考えていた矢先、友人が行けなくなった宝塚を代わりに観に行った。そこで衝撃を受けて一気に宝塚へ挑戦したいと思った」と動機を語った。また、父に受験を猛反対され、内緒で受けに来たことも明かした。
退団後はバレエ教室の運営に専念していたが、2年ほど前からライブ活動も行っている初輝。その理由について、「家族の中で唯一、私が宝塚に進むことを応援してくれた祖父が、歌もやりなさいと言ってくれていた。亡くなるときも私が歌っている音源を枕元で流しながら旅立った。その遺言を大切にしたいと、自分の表現活動のひとつに歌を加えることにした」というエピソードを披露。歌は苦手としながらも「意識がなくても声は届くと祖父の姿を見て実感した」と言い、今後のライブ活動へも意欲を見せた。
今年は芸能活動25周年、バレエ教室開設15周年の年。秋頃のライブを考えているようで、「なにか記念に残るようなステージをしたい」と胸を弾ませた。