よしもとの若手お笑いコンビ「ネイビーズアフロ」(皆川、はじり)と、ラジオ関西の津田明日香アナウンサーがパーソナリティーを務めるラジオ番組『就活応援番組 ネイビーズアフロのレディGO! HYOGO』(ラジオ関西)。3月27日放送回の「就活レディGO!」のコーナーでは、甲南大学経済学部の石川路子教授をゲストに迎え、就職活動を始めるにあたってのポイントなどを番組内で話し合った。
「子どもの頃に間取り図の描かれたチラシを見るのが好きだった」ことを契機に、建築関係の一般企業で仕事をしていた、石川教授。ただ、「ハード面だけじゃなく、ソフトの部分を学ばなければいけない」という思いが募り、2000年に再度大学院へ入学。現在は甲南大の経済学部で都市経済学・地域経済学の分野を専門に、教鞭を執る立場に。学生から将来についての相談を受けることも多く、「どうしてもやりたいことが見つからなかったり、方向性が見いだせないとき、自分の経験を含め、話ができれば」と、就活に関する助言を行っている。
その石川教授は、番組のなかで、皆川、はじり、津田アナの現職に至る経緯を聞きながら、就活のなかで発生する「選択」に着目。そこで、コロンビア大学で行われたある実験について紹介した。それは、「スーパーで、6種類のジャムを試食させるのと24種類のジャムを試食させる」というもの。得られた結果は、「前者の方が購入率が高い」こと。これは「人は、選択肢が多ければ多いほど、逆に選べなくなる」ことを示すものだと述べ、この実験は、就活にもつながるという。「企業選びも同じことが言える。なので、まずは昔の経験や自分の好きなことなどを足がかりに絞り込んでみて欲しい」(石川教授)。
また、後半では、「やりたいことや、好きなこと、得意なこと、趣味などがないという人はどうすれば?」という津田アナからの質問をきっかけに就活トークを展開。石川教授は「働くところがどこがベストかと一所懸命考えると、わけがわからなくなるので、どんな生き方がいいのかを考えるのも重要」と説明。やりたいことありきにとらわれず、「自分の生活の拠点やスタイルを考えて、条件から導くのもいい」とアドバイスを送った。そして、「それが自己分析になる。自分はいったい何が好きなのか、将来どんなふうに生きたいかにつながる」とコメント。はじりが「(就活の基準は)生活を豊かにするってこと?」と聞くと、「そういうことです!」と石川教授は即答した。
さらに「ハーバード大学で、目標を持っているか、それを実現するための具体策を考えているか、というアンケートをとったところ、NOと答えた人とYESと答えた人とでは、数年後の収入にも差が出ている」と、石川教授。目標とその具体策を設定するだけで、達成率が上がると話した。
ネイビーズアフロの皆川、はじり、津田アナは今放送を通じて「目標をどう達成するか書き出す」というアドバイスは、すぐに実践できる上に、就活に限らず「どう生きたいか」決める際にも役立つことを実感していた。