日本サッカー協会は1日、関西で6月に予定されていた「FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選」の2試合について、延期が決定したと発表した。
対象の日本代表戦は、6月4日のタジキスタン代表戦(ノエビアスタジアム神戸)と、6月9日のキルギス代表戦(大阪・パナソニックスタジアム吹田)。日本サッカー協会とタジキスタン、キルギスの両サッカー連盟と協議を重ね、試合に関わるすべての方の健康を最優先に考えたうえでの決定だという。
また、東京五輪の2021年への延期に伴い、7月17日にノエビアスタジアム神戸で予定されていたU-23日本代表の「キリンチャレンジカップ2020」の中止が決まったことも、あわせて発表している。
日本代表とU-23日本代表を兼務する森保一監督は、日本サッカー協会を通じてコメントを発表。ワールドカップ予選の延期について「今、世界に拡大している新型コロナウイルスの感染状況を考えると、この決断は当然と考えています」と受け入れたうえで、「これからの活動については、どの時期に再開しても、そのときに力を発揮できるよう、今できることに全力で取り組み、しかるべきときに向けて準備をしていきたい」と前を向いた。
また、オリンピックへの準備に関しても「今後の活動は状況を見ての判断」としながら、「我々が目指す金メダル獲得に向けて、次の活動を心待ちにしながら、選手、スタッフそれぞれが今できることに取り組んでいく」としている。
森保監督は最後に、「このウイルス感染をこれ以上拡大させないために、みんなが団結するとき。こうした苦境で発揮される日本人の規律を守る心、団結力、組織力を私は信じている」とコメントを残している。