新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、神戸市は6日、市立学校の休校措置を5月6日まで延長すると発表した。
神戸市の久元喜造市長が6日、教育委員会に対し要請したもので、市内で10代の感染者が複数発生したことや、大阪府の急速な感染拡大を踏まえての対応。
休校期間中の家庭学習については、インターネット環境を通じたICTを活用するほか、教材や課題を提供したうえで、家庭訪問や電話指導を行う。また休校期間中は学年を限定して登校させる「分散登校」を実施。小・中学校は3日に1回、幼稚園と高等学校は週に1回、3時間程度の学習指導を行う予定だが、4月20日以降の登校日については、今後の状況を見て改めて決定する。
なお始業式は行わず入学式は当面見合わせとする。新入学生については保護者同伴での「入学時説明会」を実施する。
久元市長は「子どもたちには、なんとかして学校に行かせてあげたかったが、感染拡大の終息が見通せないことから休校延長を決めた」と説明し、市民に対して「自らが感染しないのはもちろん、まわりの人に感染させないためにも不要不急の外出は自粛していただきたい」と強く呼びかけている。
一方、教育委員会の長田淳教育長は 今後の学習計画について「これまでの休校期間も踏まえると今後、夏休みや冬休みといった長期休暇を利用したカリキュラムを組む可能性も出てくる」とした。