宝塚歌劇団花組の一之瀬航季が、4月13日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、入団のきっかけや現在の心境などについて語った。
新型コロナウイルスの影響で、6月末まで、宝塚歌劇全公演の中止が決定。一之瀬が初めて新人公演の主役を務める予定だった『はいからさんのが通る』も披露の機会がなくなった。
番組パーソナリティーの小山乃里子から「ショックもあると思うけど元気そうだね」と言われると、「いつも笑っていなさいと言われて育ったので、こういう大変なときこそ明るくいようと心がけている」と明るく返答。「一生懸命お稽古をしていたんだよね?」という言葉にも、「残念だけど無駄ではない。本公演がない中での新人公演のお稽古は、本役さんの姿を見ないで自分で作り上げることが難しく、上級生のすごさを痛いほど実感した」と、特殊な状況の中で得た経験について話した。
小学校1年生で母親に連れて行ってもらった、真飛聖と遠野あすか出演の『シンデレラ』の舞台に衝撃を受け、宝塚を目指したという。「それから宝塚のことしか頭になかった。1回で受からなければあきらめろと言われていたが、絶対にやってやるという気持ちだった。あきらめない気持ちは今も変わっていない」と、原点を振り返った。
舞台に立つことが楽しいと語った一之瀬。最後は「お客様のありがたさを実感している。客席を意識して稽古することで、こんなときでも助けられている」と話す彼女に、小山からエールが送られていた。