兵庫県は13日までに新型コロナウイルスに感染した人を受け入れる医療機関の病床259人分を確保した。県内の入院患者は9割を超え、ひっ迫した状況にある。県は4月中に県内で500室を確保する予定。
神戸市は軽症や無症状の感染者について、11日から神戸・ポートアイランドにある介護大手「ニチイ学館」の研修施設で受け入れている。感染症指定医療機関・神戸市立医療センター中央市民病院に近接。
兵庫県内で最初の取り組みとなり、100人が宿泊可能。14日までに保健所とも連携し数人ずつ受け入れている。5階建てで、ユニットバスが設置されたビジネスホテル仕様。宿泊費や食費は全額を公費でまかなう。
神戸市によると、医療機関に入院した患者のうち、医師が容体急変の可能性が低いと判断した人を施設に移す。看護師を24時間配置、日中は医師が健康観察する。
姫路市にある「ホテルリブマックス姫路市役所前」でも13日から発熱などの症状がない患者を病院から移して受け入れている。感染拡大を防ぐため、患者が往来する感染リスクが高い場所とスタッフが待機する場所を、色の違うテープを貼って区別する「ゾーニング」が施され、最大で約70人の患者を受け入れる。
