新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出の自粛が続いている。買い物の回数を減らすため、食料品をある程度ストックしている人も多いだろう。非常事態宣言が出された直後には、スーパーの棚からカップ麺やパスタなど、長期保存のきく商品は品薄になっていることもある。
神戸市に本社をおくケンミン食品。といえば、焼ビーフン。その「ケンミン焼ビーフン」が今年1月、「最も長く販売されている焼ビーフンブランド」として、ギネス世界記録に認定された。誕生したのは1960年。世界で初めての味付きビーフンとして、「ビーフンを食べたことのない」、「作り方がわからない」、「作っても失敗する」といった課題を解決し、「誰でも簡単にプロの味ができる」ところが評価された。世界一簡単においしくできる米めん商品として、年間1500万食を売り上げている。
![「ケンミン焼きビーフン」](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2020/05/%E5%B8%82%E8%B2%A9%E7%94%A8%E5%86%B7%E5%87%8D%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%83%B3%E7%84%BC%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%B3200g-1024x724.jpg)
今回の外出自粛、在宅勤務の影響もあって、焼ビーフンの売り上げも好調。冷凍めん、乾麺の通信販売での売り上げが、1年前の同じ時期に比べると、この3月は186パーセント、つまり1.8倍。4月の売り上げも確定はしていないものの1.5倍を越えているという。
その人気の秘密は? ケンミン食品によると、まず、超薄型包装。冷凍めんだと、冷凍うどん2個のスペースに4個入る。そして、レンジで温めるだけで、手作りの味が楽しめる手軽さが、今の状況に会っているのではないかと分析する。
さらに、1食272キロカロリーと、運動不足、「コロナ太り」が気になる人にも注目されているのではないか、としている。
そして乾麺も、フライパンひとつで調理できるもの。ベースの味がついているから調味料は不要。ゆで戻しの必要もなく、お好みの野菜、もしくは冷蔵庫にある野菜を一緒にフライパンに入れて加熱し、3分ででき上がり。こちらも手軽。この特長が現在の状況にかなっているのではないかという。
さらに、ビーフンは油で揚げるとパフ化してしまうため「ノンフライ」。原料は米粉なので「グルテンフリー」。カロリーも低い。これらの点も注目のポイントではないか。
でも、いつも同じ味だと、変化が欲しくなる。そこで各料理界のシェフとコラボした「シェフが創るまかないビーフンレシピ」をホームページで公開している。第1弾として4月21日から掲載されているのは、パティシエエスコヤマの小山進シェフによる「パティシエが創るまかないビーフンレシピ」で、「パティシエらしさを出そう」とヨーグルトを使った1品、「ヨーグルトと塩麹のスープビーフン」が紹介されている。そこからリレー形式で一流シェフによるビーフンレシピがつながれていき、20ほどの「驚きのビーフンメニュー」が公開される予定だ。
![「ビーフンボンゴレビアンコ」イタリアンシェフが創るまかないレシピより。材料はあるものでアレンジ](https://jocr.jp/raditopi/wp-content/uploads/2020/05/yakibeefun.jpg)
ケンミン食品 ホームページ
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