創業118年の老舗がピンチ…「淡路島ソース」の浜田屋本店がクラファン立ち上げ

2020/05/06

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　地元ならではの“あの味”が、楽しめなくなるかもしれない。

　新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込み、多くの会社が厳しい経営状況と戦っている。淡路島の人気土産「淡路島ソース」で有名な『浜田屋本店』も、その1つだ。

　観光施設を主要な取引先とする同店は、緊急事態宣言の発令以降、売上が7～8割減少した。明治35年に創業して以来、初の経営危機だという。

「この店を、この味を、ここで働く仲間を守りたい」

　株式会社浜田屋本店取締役の浜田智基さんは、わらにもすがる思いでクラウドファンディングを立ち上げた。すると、想像を超える多くのファンから、支援と激励のメッセージが寄せられた。

　洲本にある浜田屋本店は、今年で創業118年を迎える。淡路島の豊かな食材を使った加工食品を製造している加工食品メーカーだ。看板商品は、唯一無二の万能玉ねぎソース、「淡路島ソース」である。その見た目からウスターソースと勘違いされがちだが、内容はまったくの別物。淡路島産のおいしい玉ねぎをふんだんに使い、和風テイストなこのソースは、ハンバーグやステーキ、野菜炒めやサラダはもちろん、様々な料理の隠し味として使用でき、簡単に普段の料理を格上げすることができる。

　改良と努力を重ねて完成した「淡路島ソース」は、今や「淡路島を代表する調味料」として全国のファンを魅了している。より肉料理に合う「肉専用の淡路島ソース」や、少しマニアックな「納豆にかける淡路島ソース」なども、試したい1品だ。

　4月25日、クラウドファンディングがスタートした。すると、1週間もたたないうちに、目標金額の100万円を達成。多くの人から激励のメッセージが寄せられたという。「普段は直接意見を聞く機会もなく、メッセージをいただくことも少ないため、皆さんの想いが本当にうれしくモチベーションになっています。とにかく、コロナに負けないように頑張りたい」と、浜田さんは語る。

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