神戸市北区の総合福祉施設「しあわせの村」(現在休業中)が、神戸市内の医療機関に勤務する医療従事者らを対象に、宿泊の受け入れを始める。しあわせの村を管理する「こうべ市民福祉振興協会」が12日、発表した。
こうべ市民福祉振興協会によると、医療従事者と同居する家族への感染リスクを低減することや、医療従事者らの心身の負担を軽減することなどがねらい。医療従事者を対象とした宿泊の受け入れは、市内公共施設としては初めての取り組みだという。
宿泊先となるのは「しあわせの村」本館・宿泊館の全48室で、1人1泊3300円で受け入れる。また施設内の調理場では夕食として1食700円の弁当も提供される。
こうべ市民福祉振興協会は「医療従事者の方の中には、自宅に帰らずホテルで生活を送る人もいると聞いている。少しでも助けになれば」としている。
宿泊の受け入れは5月13日からで、希望者が所属する医療機関でそれぞれ取りまとめ、しあわせの村予約センターでの受付となる。