兵庫県が6月初旬の編成に向け検討に入っている、第2次補正予算案について、兵庫県の井戸敏三知事は、18日、(1)感染症の再流行に向けたの事前対策、(2)通信インフラの整備、以上の2つが大きな軸になるという見通しを示した。新型コロナウイルスの対策にとどまらず、感染症収束後の社会を見越して予算を編成したい考え。
井戸知事は、減少を続ける陽性者数が再び増加するいわゆる「第二波」への備えの重要性を強調。「通常の医療の上に確保されている、現在の医療体制を維持し続けるには無理があるのではないか」としたうえで、「見直すならどの程度までか、また、一度緩和したものをどのように再構築するか、手順を検討しなければならない」と述べた。加えて、医療・検査体制における遠隔事業の基盤整備の必要性に言及した。
また、大学などではオンラインなどの授業の導入が進むが、小中高等学校には行き届いていない現状を踏まえ、「通信インフラをどう整備するかが課題」とし、「タブレットの支給など、一部は市町の責任ではあるが、県としてWi-Fi環境の整備を急ぐなど、予算編成を通じて具体的な検討をしたい」と表明した。