新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、境内への拝観が休止されていた総本山知恩院(京都市東山区)が26日、緊急事態宣言の解除を受けて公開を再開し、国宝の「三門」が1か月ぶりに開門した。
知恩院では、毎年4月に執り行われる浄土宗の宗祖・法然上人をしのぶ最大行事「御忌大会(ぎょきだいえ)」の規模を縮小し、出仕を山内の僧侶や職員に限定して営んだ。
9年におよぶ約100年ぶりの大規模修復を終えた国宝「御影堂(みえいどう)」では、4月に予定されていた落慶法要を中止(10月25日に延期予定)、法然上人像を移す御遷座法要は感染拡大防止のため非公開とし、僧侶のみで行っていた。
当面の間、開門時間は午前9時から午後3時(午後3時完全閉門)。御影堂拝観・売店「泰平亭」営業は午前9時30分から午後2時となる。
■お念仏のふるさと、ようやく…
知恩院は「閉門中も御影堂の再開に関する問い合わせを多くいただいており、まだまだ予断を許さない状況のもとマスク着用やアルコール消毒など感染防止対策をしたうえでお参りしていただければ」と呼びかけている。