兵庫県は政府の専門家会議が示した「新しい生活様式」の兵庫県版として「ひょうごスタイル」を発表した。新型コロナウイルスとの共存を意識して、日常生活の中で感染予防に取り組むよう呼び掛ける。県独自の項目として「複合災害」への備えも盛り込んでいる。
専門家会議が示した生活様式の実践例を「日常生活(ライフスタイル)」と「働き方(ワークスタイル)」に分けて再構成。人との一定距離を保つソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用など、密閉・密集・密接の「3密」を避け、飛沫・接触感染を防ぐための具体的な約30項目の対策を生活習慣などに取り入れるよう呼びかける。
また阪神・淡路大震災の経験から「自然災害と感染症との『複合災害』への備え」を加えた。避難場所や避難のタイミングをあらかじめ決めておくなど、自然災害も意識した備えの重要性を強調する。
■姫路市で飲食業を営む40代の男性「自らの生活と社会の安定、どちらに軸足置くか?」
「全国で人が動き始めている報道によく接します。でも第2波が来たらどうなるんでしょうか?危機感を持ってる人もいるようなので、日本は感染爆発とまではいかないでしょうけどね。6月1日から通常業務に戻る人が多いようですが、ここ数日の北九州の感染者増加の(4月29日以来、23日間感染者ゼロだったが5月23日から連続で新規感染者が確認された)ニュースもありますし。飲食業の立場では一定の売り上げの確保が大事なのですが、関西ではゆっくりとした始動を望みたいです」と話した。