最近企業が自ら広報を行う手段として、SNSでの企業アカウントが増加している。
その要因は大きな初期投資がないことである。通常広報を行うとなると、CMなどの宣伝やPR会社への委託などの費用が発生するが、正直、マンパワーとスマホやPCだけで事足りてしまうことが大きな魅力である。特にリクルーティングや商品紹介などが手軽に行えるとなると、中小企業にとっては魅力的なコンテンツだ。
SNSの1つであるTwitterでは、企業アカウントの担当者のことを、通称『中の人』と呼ぶ。企業アカウントのなかでもSHARPシャープ株式会社(@SHARP_JP)や株式会社タニタ(@TANITAofficial)などは特に有名なアカウントで、目標とする企業も多い。
しかしながら、企業アカウントの『中の人』は、実際になってみると、意外と難しいことを実感する。
まず「孤独である」。部署として成立している企業はごくわずか(大企業)。社内に相談する相手もままならないのが現状である。
また、唯一の評価基準はTwitterのフォロワー数ではあるが、会社情報だけでは伸びず、個人的な内容(アカウントに人格をつけるなど)を入れると「会社アカウントの私物化」と言われる始末だったりする。
そんな“四面楚歌”ともいえる企業アカウントの『中の人』が集まり、ラジオ収録『#兵庫Twitter会 中のひとーく』が行われた。集まったのは、兵庫県に縁のある企業22社の『中の人』たち。
ラジオ収録では『Twitterをどの部署がしている?』や『エゴサーチはどれくらいしている?』などライトなものから、『休日のツイートはどうしている?』『投稿内容のチェックは?』『炎上したことは?』などの『中の人』あるあるの話題に。企業アカウントの実態を知る貴重な機会になったようだ。
座談会形式での放送となる、ラジオ関西『兵庫Twitter会 中のひとーく』。オンエアは、5月30日(土)深夜26時(5月31日午前2時)から。