神戸市立医療センター・中央市民病院(神戸市中央区)が、2020年秋をめどに新型コロナウイルス重症患者に向けた臨時病棟(36床)を新設する。整備費は医療機器を含めて5億円。中央市民病院では4~5月に患者や医療スタッフら36人の院内感染が発生し、神戸市は他の診療部門と分離して感染防止策を強化する。
新病棟は本館西側の職員駐車場に設置。敷地面積は約2000平方メートル。病院全体の病床数(768床)は変えず他の診療科で調整する。12室に人工呼吸器を常備し、医師や看護師らが遠隔で患者を見守るモニタリングシステムも活用する。
中央市民病院では院内感染の判明後、4月中旬から原則として停止していた3次救急が3日から再開。手術や入院を伴う2次救急、一般の入院や手術も拡大する。