女子バレーボールのトップカテゴリー、Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路応援番組『いいな117ヴィクトリーナ』(ラジオ関西)。6月1日放送回の前半では、5月に現役引退を発表した高木理江さんのロングインタビューがオンエアされた。
「やり切ったという一言です」と引退後の率直な気持ちを語った高木さんは、2011年に以前のチームJTマーヴェラスを退団後、6年間競技生活を離れ、2017年にヴィクトリーナ姫路で現役復帰した経歴を持つ。
復帰の決め手となったのは、JT時代のチームメイトでもあった前監督の竹下佳江取締役球団副社長だった。
「一番はJTの頃にお世話になっていたテンさん(竹下さん)に直接声をかけてもらって、それにあたって自分で力になれることがあるのであれば、恩返しになるのかなと思って挑戦してみようと思った」と振り返る。
V1リーグでは通算248試合に出場したが、「意識していたわけではないし、改めて数字を聞いても正直『ああそうなんだ』という感じで、特別な思いはない」という高木さん。バレーボール人生の思い出として、「バレーボールをしなかったら出会えなかった人がいたし、経験できなかったこともたくさん経験させてもらえたし、バレーボールを通していろいろなことを学ばせてもらった」とバレーボールのなかで得た数々の学びを挙げた。
ヴィクトリーナでは最年長としてチームを引っ張ってきた高木さんだが、「私個人としては最年長だからこうしなきゃいけないとか、こうするべきだっていうのは、意識はしていなかった。自分がしなきゃいけないこと、やりたいことをとにかくやっていたという感じなので」と話す。
高木選手をはじめ、2019-20シーズンでチームを支えたベテランメンバーが退団し、2020-21シーズンを若い選手たちで戦っていくことになるヴィクトリーナ姫路。これからのチームに対しては、「若い選手ばかりになるので、それだけ無限の可能性がある。強いチームになるのはもちろんのこと、いろいろな意味で魅力のあるチームになってほしい」とエールを送った。
また、番組パーソナリティーで、ヴィクトリーナの元選手だった菅原未来(現クラブスタッフ)が、高木選手とのエピソードも披露した。
菅原が小学生の頃、JT時代の高木さんが北海道芦別市に合宿で訪れた際、サインをもらったことを告白。この話を初めて聞いた高木さんも驚きを隠せない様子を見せた。