ことし11月15日に予定されていた「第10回神戸マラソン」について、同大会実行委員会が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中止の方向で調整していることが関係者への取材でわかった。同大会が中止となるのは、大会が始まった2011年以来初めて。
神戸マラソンは「感謝と友情」をテーマに、毎年11月に開催されているマラソン大会で、例年2万人のランナーが参加している。また神戸市役所前をスタート地点に、神戸の海沿いを走るコースは他府県からも人気を集め、2018年には国際陸上競技連盟が認定するロードレースの格付けである「ブロンズラベル」を取得している。
ことしは第10回の記念大会として、フルマラソンのほかに幅広い年齢層が参加できる「メモリアルファンラン」も企画されていた。
ランナーのエントリーは既に終了しており、6月16日に抽選結果の発表を控えコロナ終息の見通しが立たず第2波も懸念されるなか、2万人規模のイベントで人の密集を避けることが難しく感染拡大の危険性が高いと判断した。また人の密集が避けられないことや医療スタッフなど人員の確保が困難なことから、4日正午現在、開催の可否を協議している。(2019年・第9回大会 出走者数2万320人・沿道応援人数約61万人)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内で2020年に開催のマラソン大会は2月の世界遺産姫路城マラソンが中止、京都マラソンは参加予定者の2割が欠場、3月の東京マラソンは大幅に規模を縮小した。11月29日に予定される大阪マラソンも中止する方向で調整している。