女子バレーボールのトップカテゴリー、Vリーグ1部(V1)のヴィクトリーナ姫路応援番組『いいな117ヴィクトリーナ』(ラジオ関西)。6月8日放送回の前半では、5月に現役引退を発表した浅津ゆうこさんにロングインタビューを行った。
浅津ゆうこさんはヴィクトリーナのV2リーグ優勝(2018-19シーズン)の立役者としてチームを牽引し、草創期からチームを支えてきた選手のひとりだ。
現役を引退し、今の率直な気持ちを「21年間バレーをしてきて、ちょっと寂しいけど、とても清々しい気持ちです」と語った。
浅津さんは久光製薬スプリングスをはじめ、数々のチームでプレーをしてきた。ヴィクトリーナ姫路が最後のチームとなったが、他のチームにはないヴィクトリーナのいいところを「たくさんのスポンサーやファンに支えられているというのがわかるところ」と挙げた。
番組パーソナリティーの菅原未来に、V1リーグでは通算236試合に出場したことを告げられ「すごい中途半端!」と笑った浅津さん。実際にプレーしているときは、試合数は数えていないと言い、「改めて数字を見ても『頑張ったな』という感じはあまりない。気づいたらこんなに試合に出ていたんだという感じ」と振り返った。
ヴィクトリーナでの一番しんどかったエピソードとして、真夏に空調のない体育館での練習をピックアップ。他のチームは空調のついた体育館など練習場をほぼ持っているが、ヴィクトリーナはまだ体育館がなく、小学校や中学校の体育館を借りて練習していた。「しんどくはなかったけど、空調がない状態で、5分練習しただけで汗、パス終わっただけで着替え、そんな経験は大人になってからはあんまりしたことがない」と、そういったことがいい経験になったと話した。
ここで、ヴィクトリーナの元選手でもある菅原は、番組を通じて、現役時代恥ずかしくて言えなかったお礼を浅津さんに伝えた。ヴィクトリーナが地域リーグに参加していた際、セッターだった菅原がコートに立ったとき、浅津さんが「トスは適当にあげてくれていいから」と声をかけてくれ、「うわぁエースってすごいな! エースってこういうことを言うんだな」と感動した菅原。「小学校からの今までのバレー人生で、この人にあげたら決めてくれるという安心感をバレー人生で初めて覚えた」と、朝津さんに感謝していた。
それを聞いた浅津さんは「そんなに持ち上げてくれて何が欲しい?」と照れたように笑う。菅原が「そのときにかっこいいなとずっと思っていました。本当にお世話になりました」といえば、「いえいえ、こちらこそありがとうございました。そんな言っていただいて」と返答。現役時代、同じコートに立っていた2人の仲の良さが垣間見えた。
他にも、引退してやってみたいこととして「旅行。海外に行ってみたい」と話す浅津さん。「ちょっとゆっくりしたいというのもあって、この時期なかなか難しいですが……。試合で行ったりとかはあるけど、遊びとか旅行とかで海外に行くことって(あまりない)。近場だと韓国とかはあるけど、ヨーロッパとか遠いところにいつか行ってみたい」と夢を語った。