兵庫県内で、新型コロナウイルスに新たに感染した人の数が、16日、1か月(31日)連続でゼロとなった(治癒後に再び陽性となった場合を除く)。兵庫県では3月1日に初の感染者が確認されて以降、3月中旬と4月中旬の2度、感染者が急増したが、5月17日以降はゼロが続いている。
同日会見した井戸敏三兵庫県知事は、「4月7日に緊急事態宣言が発令されたあと、全国的な取り組みが(5月の大型)連休まで行われたことで、5月初旬から発症の源となるような人的接触が行われていないということを示している」と分析したうえで、「県民の皆様や事業者の方の協力に敬意と感謝を申し上げる」と謝辞を述べた。
累積の陽性者数は、16日午前0時の時点で699人、死者は43人。感染経路がわかっている538人のうち、医療関係や福祉関係などのクラスター感染はあわせて198人。家族が153人、職場が111人で続く。現在も3人が入院中で、重い症状の人はいない。
兵庫県は、18日に対策本部会議を開き、19日以降の対応を議論する。北海道や首都圏などへの不要不急の外出自粛の取り扱いをはじめ、現在は屋内で100人、屋外で200人を上限としているイベントの規模を検討するとみられるが、井戸知事は「東京の動向を注視していく必要がある」とした。