神戸港「かもめりあ」に停泊し、神戸港を45分で1周するクルーズ船として人気を博した「神戸シーバスファンタジー号」。このたび、神戸での役割を終え、6月16日(火)早朝、宮城県の気仙沼港に向けて出発した。
「神戸シーバス」は1993年、早駒運輸株式会社が六甲アイランドと神戸ハーバーランドを結ぶ海上バスとして運航。阪神・淡路大震災後は神戸港の活性化のため観光船として運航してきた。
ファンタジー号は2006年に就航。赤と紺と白をイメージカラーに、海の上のカフェとして、観光客のみならず、地元・神戸の人たちにも気軽にクルージングが楽しめる船として登場した。
船長をはじめとする乗組員はすべて女性で、ユニフォームはセーラー服をイメージしたスタイリッシュなオリジナルブランド。有馬温泉観光協会と提携した足湯のサービスや、ボージョレ・ヌーボーを楽しむクルーズ、芦屋の花火鑑賞などパーティー船としても活躍し、常連客も多かった。
新型コロナウイルスの影響を受けて3月から運休していたため、一般客を迎えてのおわかれクルーズが行えなかったが、12日(金)、神戸・ポートアイランド沖で行われた医療従事者へ感謝のエールを送る「Friday Ovation(フライデー・ オベーション)」のあと、ファンや関係者が集まりお別れ会が行われた。
新しく運航する船は「boh boh KOBE」。ファンタジー号の3倍の大きさになり、新たなファンを増やすことになる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため運航時期は決まっていないが、最新情報はラジオ関西『クルージングカフェ』(毎週土曜、午後5時30分~)で放送、告知される。
(天宮遥)