傘を買うのが悔しいから、少しくらいなら我慢して濡れていく。そんな侘しい光景は、もはや過去のものになりそうだ。
どこでも借りてどこでも返せる傘のシェアリングサービス「アイカサ」が、ついに関西に初上陸。阪神電鉄と神戸市、Nature Innovation Groupは、神戸市内の阪神電車の駅や市役所などで傘をシェアするサービス「アイカサ」をはじめた。首都圏などで展開されていた人気のサービスだ。
スマホの操作だけで簡単に傘をレンタルすることができ、利用料は24時間でたったの70円。これでもう突然の雨で傘を買う必要はない。便利になることはもちろんのこと、使い捨ての傘の使用量を抑えることは環境にも優しいサービスだ。
専用のアプリを入れて、貸出スペースのQRコードを読み込むだけで、簡単に傘を借りることができる。決済もクレジットカードなどの電子マネーで自動でおこなわれる。また、同様の機能がLINEでも利用できるのも特徴だ。アイカサの公式アカウントをLINEのともだちに追加するだけでOK。トーク画面からQRコードを読み込んだり、近くの傘を検索することができる。LINE payにも対応していて支払いはとってもスムーズ。
ラジオ関西のスタジオがあるハーバーランドにもたくさんの傘スポットがある。そのほかにも神戸市役所、神戸国際会館、さんちか、ポートライナーの駅、六甲ライナーの駅などにも新たに「アイカサ」が設置された。さらに阪神本線・阪神なんば線の34駅、神戸高速線の5駅での改札口外に「アイカサ」の貸出スペースが新設されている。合計でなんと90か所、傘は本数にしておよそ2,000本だ。好きな場所で借りて、好きな場所に返すことができるのが同サービスの特徴。お出かけ先でちょっと傘を借りて、雨が止んだ次の日には最寄り駅で返す、などといった柔軟な利用が可能となる。今後は商店街や銀行、大学などでも傘スポットを設置してサービスエリア拡大することを予定している。
また大阪ガスの協賛により、現在はアイカサ利用料金「0円キャンペーン」が実施されている。期間は7月31日までで、関西設置エリアすべてがキャンぺーンの対象となる。関西エリアなら期間内いつどこで何度借りても利用料は0円。今年の梅雨は、雨がちょっとした楽しみに変わりそうだ。