――演歌歌手として、下積み時代がかなり長かったとうかがいました。どのような経験をされたんでしょうか。
デビューから10年間は、ほとんど皆さんに知られることはありませんでした。「もうやめてしまおうかな」と思ったことは正直何度もありました。けれども、数は少なくても応援してくださる人がいてくれていたおかげで、続けることができました。励ましてくれるファンの皆さんをがっかりさせないためにも「応援していて良かった」と思ってもらえるように頑張ってきました。
◆苦しく長い下積み時代を越えて
――これまで一番苦労したことは何ですか。
デビューしたときの衣装ですね。「おへそを出して演歌を歌う女の子」というキャラでデビューしたので。このときの衣装が恥ずかしかったですね(笑)。ピンクがかった紫っぽいキラキラの衣装なんですけれども。しかもミニスカートで。
演歌好きの方からは「そんな服装で演歌を歌うもんじゃない」って怒られたりもしました。歌って褒められることより、怒られることの方が多かったかもしれません。これはつらかったですね。
しかも、おばあちゃんが大反対で。おばあちゃんは大の演歌好きで、私のデビューをとても喜んでくれました。けれども、きれいな振袖を着て歌うのかなと思っていたらへそ出しルックで……(笑)。「そんな格好で歌わないで」と泣いてお願いされたときはすごく心が痛みました。
「いつかきれいなお着物を着て、テレビにも出るから、もうちょっと待って」と言いながら10年経ってしまいましたが、今では紅白にも出られるようになって、本当に良かったと思います。おばあちゃんも元気に真正面から応援してくれるので、今が一番幸せです!
――紅白といえば、この10年間で3回連続で出場されています。すごい活躍ですね。そんななかでも、つらいことがあったりするのでしょうか。
そうですね。でも、ファンの皆さんのことを思い浮かべると元気になれます!
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