豊かな里山が広がる三田市東本庄の「さんだブルーベリーガーデン」では、2100平方メートルの敷地に約40品種・500本を栽培しており、20日からブルーベリー狩りが始まった。
この農園を営む溝畑晃さんは、兼業農家で半導体メーカーに勤める会社員だったが、業績悪化による人員削減から、「会社で仕事をするより農業の方が楽しい」と思うようになり、知人のブルーベリー農園を訪れたのを機に脱サラ。農業一本で勝負することを決意した。
果樹栽培は未経験なうえ、農園の岩盤が固く井戸がなかなか掘れなかったり、やっと出た水は鉄分などの不純物が多いため浄化設備が必要になったり、苦労の連続だったが、5年前にオープンにこぎつけた。
「さんだブルーベリーガーデン」のこだわりは、「安心して食べてもらえること」と溝畑さん。毎日手作業で虫取りをする手間は増えるが、極力農薬を使わない“減農薬”で栽培している。
また、水や肥料は機械で自動潅水を行い、ブルーベリーにとって最適な環境で育てているので、とても大きくて甘いブルーベリーが実る。酸味があるもの、甘味があるもの、ジューシーなもの、フルーティなものなど、品種によって様々な特徴があり、ブルーベリー狩りの期間中は常時約5~7品種を食べ比べできるので、いろんな味を楽しめる。
「摘みたてのおいしさを知ってもらいたい」と味に自信を持つ溝畑さん。生で食べるのがイチオシだが、その他の食べ方として、ジャムに加工したり、タルトやスコーンに使ったり、甘酒に混ぜるのもおいしいとのこと。また、昨年からブルーベリーのピクルスを作っていて、ヨーグルトに混ぜたり、ピクルス液を炭酸水で割って飲むのもおすすめだという。
ブルーベリー狩りは8月中旬までを予定しているが、果実が無くなり次第終了。完全予約制で、40分間の食べ放題。大人(中学生以上)1600円、小学生以上1100円、子ども(3歳以上)700円で、幼児(2歳以下)は無料。園内は全面に防草シートを張っているので歩きやすく、高齢の方や小さな子ども連れ、ベビーカーでも楽しむことができる。摘み取ったブルーベリーは、100グラム380円で持ち帰ることも可能。
【さんだブルーベリーガーデン】
兵庫県三田市東本庄965
予約・問い合わせ 電話090-5169-7451
https://mizobatafarm.com/