梅雨空と同じく晴れやかな気分になれない人たちがいる。それは大河ドラマ愛好家。明智光秀を主人公にしたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、新型コロナウイルスの影響で放送を休止している。収録再開のアナウンスはあったものの、いつから放送するのかは未定だ。
そんなモヤモヤした気持ちで過ごしている人、光秀ファンにオススメするのが「丹波学」だ。
丹波学は、多彩な地域資源を有する丹波地域の魅力の再発見を通じて、地域の特色を活かした地域づくりに結びつく学習の機会を提供するため、1996(平成8)年に開設された。25回目となる今回の丹波学のテーマは、「明智光秀~光秀は何を見たか~」。全5回の講座で、光秀の人となりや業績、丹波地域との関わりについて学んでいく。
丹波学の開催場所は、丹波の森公苑(丹波市柏原町柏原5600)。受講料は5000円(全5回分)で、先着130人。申し込み・問い合わせは、丹波の森公苑文化振興部(電話0795-72-5170)。募集期間は7月25日まで。詳細は丹波の森公苑ホームページに掲載されている。
明智光秀にフォーカスした今回は、丹波学が始まって以来、1週間で定員に達した人気の講座につき、募集人数を増やしている。今注目されている光秀と丹波の関わりを「丹波学」で学んでほしい。
開催日と内容は下記のとおり。
●第1回=8月29日(土)
「明智光秀の出自をめぐって」
歴史と文化の研究所 代表取締役 渡邊大門氏
戦国時代の研究においては、特に赤松氏、山名氏、宇喜多氏を手がけるほか、戦国大名全般にも詳しい。著書に『戦国期赤松氏の研究』『戦国期浦上氏・宇喜多氏と地域権力』『赤松氏五代』『戦国・織豊期 赤松氏の権力構造』『論集 赤松氏・宇喜多氏の研究』など多数。
●第2回=9月19日(土)
「明智光秀と織田信長・足利義昭との関係」
小山工業高等専門学校 非常勤講師 山田康弘氏
著書『ミネルヴァ日本評伝選 足利義輝・義昭-天下諸侍、御主に候』『中世武士選書 足利義稙-戦国に生きた不屈の大将軍』など。
●第3回=10月10日(土)
「近江時代の明智光秀」
城郭談話会 会員 福島克彦氏
専門は日本中世都市史、城郭史。丹波地域の戦国史および城と城下町を研究。著書に『畿内・近国の戦国合戦(戦争の日本史11)』『近畿の名城を歩く 大阪・兵庫・和歌山編』『近畿の名城を歩く 滋賀・京都・奈良編』『明智光秀:史料で読む戦国史』など。
令和2年度 講座「丹波学」の受講生募集について
(丹波の森公苑ホームページより)
https://www.tanba-mori.or.jp/event20200621_01.html