神戸市長田区の鉄人広場に、格子状のラインが突如出現した。2メートル四方の正方形が162マスある、その名も「鉄人スクエア」。感染症予防のための社会的距離(ソーシャルディスタンス)を保ちながらのイベント運営などに活用される。
鉄人広場をめぐっては、新型コロナウイルスの影響で、毎年1万5千人ほどが参加する「鉄人ビアガーデン」など10以上のイベントが中止となっている。
そうしたなか、「鉄人スクエア」では今後、ラジオ体操やダンス、ゲームなどの体を動かすイベントや演奏会、フリーマーケットの開催などを想定。さらには婚活パーティーの実施などを目指し、老若男女を問わず、誰もが安心して参加できるイベントの創出を目指す。
『KOBE鉄人プロジェクト』が格子状のラインを敷設。横断歩道などと同じ手法(溶融式)を用い、「全世界的な新型コロナウイルス被害のメモリアルとして後世に残したい」との思いから、あえて常設とした。
同プロジェクトの岡田誠司事務局長(61)は、「コロナ禍だからこそ出てくるアイデアがあると思う。この取り組みを新長田の魅力の再発見につなげていきたい」と力を込める。
同プロジェクトは7月25日から8月末まで、鉄人スクエアを活用した魅力的なイベントのアイデアを募る。『KOBE鉄人プロジェクト』のホームページから様式をダウンロードし、FAX・メール・郵送のいずれかで申し込む。
『KOBE鉄人プロジェクト』
https://www.kobe-tetsujin.com/