静寂の中の熱戦 球児たちの特別な夏 高校野球・独自の兵庫大会はじまる

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 7月18日(土)から兵庫県下14球場を使用して、「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」が始まった。

 新型コロナウィルスの影響で、「第102回全国高等学校野球選手権兵庫大会」は中止に。例年なら甲子園まで続く“野球部の夏”も、代替開催となる県大会は、最高でベスト8までの開催となる。この状況下においても高校球児たち、そして、これまで支えてきた保護者たちにとって、この大会が開催されることはとても大きなことだ。

 感染拡大防止へ、球場側でも配慮がされている。スタンドに入場できるのは登録外の野球部員と、高校3年生の保護者(生徒1人につき保護者最大2人)となり、スタジアムでの試合数も1日2試合と制限。選手同士の接触なども起こらないようルールを決めている。

 通常であれば各校の吹奏楽部の演奏や生徒らの応援などで活気づくが、その盛り上がりもなく、グラウンドをかけまわる球児たちの声や打球音だけが響く。そろっての声援やメガホンなどの使用も禁止され、サポートは拍手のみ。いつもの高校野球とは違う光景が、そこにはあった。

 18日の明石トーカロ球場では1回戦が行われ、三木東-西脇の第1試合から熱戦が繰り広げられた。兵庫県立西脇高校は3年生の選手10人とマネージャー3人の保護者となる、およそ26人がその試合を見守った。西脇高校3年・原涼介くんの母、晶子さんは「夏の甲子園の大会は中止となったが自粛期間中などもランニングなどをしてきていたので、開催されるだけでうれしい」と率直な思いを語った。

「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」会場の1つ、明石トーカロ球場
「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」会場の1つ、明石トーカロ球場

 静寂の中にとどろく快音、そして、1球にかける高校球児たちの思いは、2020年夏を特別なものにし、唯一無二の経験として、これからも残っていくだろう。

「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」は8月7日まで行われる。

「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」会場の1つ、明石トーカロ球場
「令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会」会場の1つ、明石トーカロ球場

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