山梨県は桃の生産量が日本一(※1)。7月になり、桃の旬がやってきた。甘くてジューシーな桃は、夏場の疲労回復と水分補給にもぴったりだ。
山梨県は海岸から離れた内陸部にある。湿度が低く降水量も少なく、季節ごとや昼夜ごとの寒暖差が大きい。日照時間は日本一だ(※2)。寒暖差があって太陽の光に当たることで、桃は甘みを増す。降水量が少ないので、実も傷みにくい。
大阪の中央卸売市場では山梨の桃が日本で一番多く販売されている。これから露地栽培の桃のシーズンになるとのことだ。
桃を食べるときは、しばらく置き、やわらかくなってから食べることが多いようだが、やわらかくしても、実は、桃の甘さは変わらないそうだ。山梨では、とれたてのまだ固い桃を、サクサク感を楽しんで食べることが多い。皮の付近にもっとも甘みがあるので、皮をむかないで、流水で産毛をこすりとるように洗って、そのまま食べる。
桃は、食べる30分前から1時間ほど前になってから、冷蔵庫に入れて冷やすと、甘みや香りが増す。カットするときは、甘みが均等になるように、縦切りにするとよいそうだ。
夏に向けて、旬の桃の風味を味わいながら、涼をとるのもおすすめだ。
※1 「作物統計調査(作況調査「果樹」・平成30年産果樹生産出荷統計(第1報)」(農林水産省)より
※2 統計でみる都道府県のすがた2019(総務省統計局)より
※ラジオ関西『ハッスル!』2020年7月16日放送回「こちら都道府県大阪事務所です(2)」より