谷口さんをはじめ「7月28日を『子どもの命を守る日に』実行委員会」は地質学や気象、防災の専門家の助言をもとに子どもの命を守る取り組みについて調査を続け2018年、冊子にまとめた。事故当日の増水の様子を近隣住民ら14人の証言とともに時系列で振り返った。さらに都賀川がほかの川とは違い、いかに傾斜が急であるかを図で示すなど、よりわかりやすい形で避難のあり方を問いかけている。
実行委員会は新型コロナウイルスの影響を考え、毎年7月28日に行う追悼式を取り止めて地元の子どもたちや地域住民が作った折り鶴を都賀川公園に飾る。現場近くの神戸市立灘区民ホールでパネル展「都賀川水難事故から防災を考える」を開いている(パネル展は灘区民ホール・1階ロビーで8月2日まで)。