閉店までおよそ1か月となったそごう西神店(神戸市西区)では、全店で売り尽くしの「サンクスセール」を開催中。その一環として7月28日からは、サンダルなどの夏物からコートやマフラーなどの冬物までを多彩にそろえた「オールシーズンスペシャルセール」が始まっている。
化粧品など一部商品を除いて、様々なブランドの衣服やジュエリーをおおむね3割~7割引きで買うことができるとあり、連日多くの買い物客らでにぎわっている。商品が平台に積まれ、紅白幕がかかっている店内には活気があり、約1か月後に閉店する雰囲気は感じられない。
通常の夏物クリアランス商品だけでなく、秋冬用の手袋やマフラー、厚手のコートなどを一堂に集めているのが特徴。例えば、紳士の長袖ワイシャツとネクタイは1,000円、本革の紳士靴は5,000円、婦人のカジュアルコートは3,000円(いずれも税抜き)など。他にセット販売や福袋の用意があるが、いずれも限定数があるため早めの来店が吉。
販売員らは新型コロナウイルス対策を十分にとったうえで来店客を迎える。同店の販売促進の担当者は、「ただ安いだけでなく、クオリティの高さが百貨店の魅力。毎週商品を入れ替え、最後の一日までお客様を飽きさせないようなセールを行うので、閉店まで何度も足を運んでほしい」と呼びかけている。
「オールシーズンスペシャルセール」は8月3日まで。翌4日からは新たに商品を入れ替えたセールが始まり、その後は閉店まで1週間おきに繰り返される。目玉商品は週ごとに更新されるため、こまめに足を運びたい。情報は前日までに公式ホームページに公開される。
百貨店「そごう」は関西の発祥。西神店は1990年10月にオープンし、「ハイカジュアル主義」のコンセプトで地域住民から愛されたが、2020年8月31日の午後8時で閉店。「そごう」の看板は関西から消えることになる。同店の29年間の歩みを写真や動画で振り返る展示が5階特設会場であるほか、訪れた客がメッセージを書いた紙を貼り付けるパネルが併設されている。
※ラジオ関西『PUSH!』2020年7月30日放送回より