新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各地で多くのコンサートや催し物が中止となるなか、神戸市で2017年から続くクロスメディアイベント「078KOBE」は新時代のイベントのあり方に挑戦する。
「078KOBE」は都市生活の面白みと心地よさを追い求める市民、アーティスト、クリエイター、エンジニアが交わる参加型のイベント。クロスメディアイベントと呼ばれるスタイルで、催しのジャンルを一つに絞らない。例えば「078KOBE」は音楽、映画、インタラクティブ(IT関連)、キッズ、ファッションなどの分野で構成されていて、「昼間は最新のテクノロジーを学び、夜は映画の野外上映を鑑賞」、「子供向けのプログラムに参加してから音楽を楽しむ」といったことが街のあちこちで体験できる。実行委員会ではこうした神戸の街の様相を「実験都市」と表現している。
2017年の初回は3会場2日間で延べ3万人が、第3回目となる昨年は5会場3日間で延べ7万人が参加した。まさにサナギが蝶となって羽ばたくことを期待させる4回目となるはずだったゴールデンウィークの開催は、コロナ禍により見送られた。
しかしながら、光明はあった。全国の催事の中でもいち早く「オンライン開催」へ舵を切ったのだ。リアルに実施するイベントのような温度感はないかもしれない。それでも「実験都市」を掲げる「078KOBE」として、今できることを模索した結果、カンファレンスには海外からのスピーカーも距離を越えて登壇し、WEB上に現れたバーチャルライブハウスには、自宅にいながらにしてユーザーが自身のアバターを操作して参加した。この経験をプレイベントと位置づけ、コロナ終息後の開催に向けて「新たなフィールドを得た」という自信を持った。
そして、次のチャレンジは今できるリアルイベントの構築だ。
コロナ禍の出口が見えず、「078KOBE 2020」は9月5日(土)、6日(日)の2日間、原則としてオンラインで開催するが、音楽と映画のチームはメリケンパーク(神戸市中央区)で、リアルイベントを実施する。タイトルは『「Stay and Safe」 078KOBE FILM×MUSIC×ONLINE』だ。これまでのメインコンテンツの一つだった映画の野外上映と音楽ライブは「実験都市」にふさわしいユニークな内容となっている。
会場で音楽や映画を楽しむには3つの方法がある。1つ目は「ウォークイン」。一般的なイベント同様、歩いて会場内に入り、十分なディスタンスを取った席で観覧する。次に「ドライブイン」ではマイカーで会場に入り、車の中から観覧。3つ目は実行委員会が「パークイン」と呼ぶスタイル。主催者側が会場内にエコカーを停め置き、徒歩で来た参加者も車中からイベントを楽しむことができる。会場全体の密を避けるため、事前申し込みの上、抽選で当選した方のみの入場となる。
「Stay and Be Safe」 078KOBE FILM×MUSIC×Online
【日時】
2020年9月5日(土)~6日(日)両日とも13:00開始~21:45終了
【場所】
神戸メリケンパーク内 南東部分特設会場
【スケジュール】
13:00~18:00『ミュージックステージ』
出演:[決定]THE TOMBOYS、ワタナベフラワー、the cibo、Ba-chili(有山じゅんじ Vo.Gt、三代目魚武濱田成夫 Vo 、清水興 B.Vo、高木太郎 Dr.Vo)、ベルマインツ、Slimcat
※出演日時はイベントホームページで要確認
※「ジャッジメントKOBE YouTube チャンネル」でも無料配信を実施
19:45~21:45『映画上映』
9月5日「バンブルビー」
9月6日「ワイルドスピード ICE BREAK」
【座席】
(1)車に乗って視聴できる席 30台限定(※1台あたり4人まで)
(2)椅子席 50組100人(※ソーシャルディスタンスを保つ)
【参加料金】
(1)2,000円(4人まで)
(2)1,000円(ペア1組2人)※すべて税込
【申し込み方法】下記サイトよりインターネットで申し込み
https://2020.078kobe.jp/events/13734/
※申し込み多数の場合は抽選となり、当選の発表は、登録時のメールアドレスへ連絡
【公式サイト】
https://078kobe.jp/