これは、男としてこれは負けていられないと、意地になったHARTYは、「新庄さんありがとうございます。うれしいです。でも、新庄さんがいらっしゃる場所は、僕、自分で探すので、もう、返事いらないです」と返事を送ってしまう。
「深夜の1時にバリ島について、僕どうしようかと思って、インドネシア語もしゃべれないし、タクシーの運転手が『うちのタクシーに乗れ』『こっちのタクシーに乗れ』って群がっている中で『No!』『No!』って言って、間をすり抜けていたら、ひとり『HARTYくん』っていう人がいたんですよ。その人にも僕『No!』て言ったんですけど、パッと見たら新庄さんで、空港で待っていてくれてたんですよ。その後、新庄さんが運転する車に乗せて下さって、ホテルでチェックインも手伝って下さって『じゃあ、明日から、トレーニング付き合ってね!』って」(HARTY)
ひとりで壁に向かってキャッチボールをしていたという新庄だが、HARTYも野球経験者ということもあり、練習相手には打って付けだったのだろう。1週間ほど一緒にトレーニングに励みHARTYは日本へ帰った。
「僕は帰国後に1週間のお礼として、曲を作ってダイレクトメッセージで送ったんです。そしたら新庄さんが『HARTYくん、この曲は、僕ひとりにとどめておく曲じゃない。もっと、もっとたくさんの人、今、コロナ禍の中で落ち込んでいる社会に必ず必要な曲だから、僕と、HARTYくんと、両インスタグラムのフォロワーを巻き込んで、みんなのお家時間でこの曲を作り上げよう!』って、それで、できたのが「%1」なんです」(HARTY)
「%1」のCDは、現在、ショッピングサイトAmazonで販売中だ。不特定多数のリスナーへ向けた“For you version”と、新庄剛志に向けた“For me version”の2曲が歌詞違いで収録されている。
今後、新庄剛志が現役復帰を果たし、コロナを克服した大観衆の声援が響くスタジアムで、この曲が流れる日は来るだろうか。歌詞のように「%1」でも可能性があれば大丈夫だって信じたい。
※ラジオ関西『週明けクマチャンネル』2020年8月17日放送回より