シューアイスやシュークリームを製造販売する「洋菓子のヒロタ」(本社・東京都新宿区)が神戸、大阪の4つの直営店舗を8月31日で閉鎖する。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などで業績が悪化したことが要因。店舗の見直しを進め、経営の安定化を図る。
閉店するのは、神戸では地下鉄三宮駅店、大阪では大阪駅東口店、地下鉄天王寺駅店(いずれも8月31日閉店)、JR天王寺駅構内店(8月25日閉店)。関西では南海電鉄・難波駅2階構内店と、東日本の7店舗は営業を続ける。また、百貨店などで開く催事への出店や、量販店への卸売は続ける。
地下鉄三宮店・大阪駅東口店とともに、ここ数日は開店から数時間でシュークリームが完売するという。
洋菓子のヒロタは1924年、大阪市福島区で創業。1948年7月に神戸・元町に工場兼第1号店舗をオープン。1949年3月に株式会社となり。一時はフランス・パリに直営店も出店していたが、2001年に経営破綻し再建をはかり、本社機能を東京へ移した。
■「愛されて、もうすぐ100年」老舗洋菓子店の心意気
洋菓子のヒロタ・広報担当者はラジオ関西の取材に「弊社公式ツイッターより閉店のお知らせを投稿したところ、50万以上の投稿をご覧いただき、リツイートは4,500回以上と、弊社としましてはこれまでにない反響があり社員一同驚いております。
お客様からは世代を超えて『小さい頃にお土産でもらうヒロタのシュークリームが楽しみだった』 などのエピソードとともにコメントをたくさん頂きまして、感謝の気持ちでいっぱいです。ヒロタも4年後の100周年に向けて、これからもお客様へ愛される商品を作り続け日々まい進してまいります」とコメントしている。