小磯記念美術館の企画展「パリ、フランスへの憧れ」には、画家13人が書いた人物画や風景画が並ぶ。
人生の大半をパリで過ごした関口俊吾の作品に惹かれた。
関口は1911年、神戸市生まれ。日仏学館・仏語仏文学高等科卒業試験に合格し、フランス政府招へい留学生として渡仏。パリ国立高等美術学校に入学し絵画を学んだという。明るい色の風景画だ。
モンマルトルは、フランス・パリで一番高い丘(標高130メートル)で、芸術家が集う街。異人館が並ぶ神戸市の北野町と友好提携地区になっているそうだ。
今回の展示には、モンマルトルをテーマとした作品がずいぶん並べられている。日本人画家たちは皆、この街並みに惹きつけられて、こぞって描いていたのが分かる。
コレクションを見ていて感じるのは、現地へ旅行に行ったような気分だ。ウキウキ・ワクワクしてくる。実際に美術館へ足を運べば、この画像よりずっと広く深い奥行きを感じられるはずだ。