兵庫県は阪神間や神戸市の沿岸部について浸水想定をすでに公表し、但馬地域の浸水想定を10月に公表する予定。国は2015年の改正水防法で「最悪」の高潮を想定した浸水想定区域図の公表などを義務付けている。
また防潮堤の高さや気象庁の台風情報を基に高潮の危険度を予測するシステムを開発し、2020年の台風シーズンから県全体での試験運用を目指していたが、間に合わないという。担当する部署(兵庫県港湾課)は「防潮堤のデータ収集に時間を要したほか、開発委託先の会社が新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を導入するなどして協議が遅れた」と要因を説明した。