わかぎゑふ、関西の劇団が一堂に会する演劇フェスへ意気込み「ちょっと攻めようかなと」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

わかぎゑふ、関西の劇団が一堂に会する演劇フェスへ意気込み「ちょっと攻めようかなと」

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「東京の流山児 祥(りゅうざんじ・しょう)という、劇団もされている俳優がいるんですが、その人が、コロナの自粛期間にいろいろな作家に声を掛けて、『ジャパンデミック~13人のイカれる作家たち~』(流山児★事務所×コラボニクス自主製作映画)という短編映像作品集を作ったんです。そのなかの1本を私が書いたんですが、その流山児さんのために書いた『政治家』っていう短編を、(演劇フェスでの)1本はやろうと思っています。完全にコロナ禍での政治家への皮肉、ブラックの効いたショートコントです。それと、もう1本は、コロナのニュースを全部つなげてスクランブルにした『ニューススクランブル』というコントをやります。ここでは、ちょっと攻めようかなと思います(笑)」

「ターニングポイントフェス」は、出演する全劇団が、この20分に、コロナ禍の間のいろいろなことをぶつけてくる機会。熱い、小劇団の想いを受け止めに、ぜひ劇場へ足を運びたい。また、今回はオンライン配信も行われる予定だ。

 インタビューの最後に、わかぎさんは「皆さん、本当に大変な時期ですが、絶対に明けない夜はないので、ちゃんと生きていきましょう! 私もそうしています。毎日ご飯を食べて、毎日よく寝て、ネコと遊んで、韓流ドラマを見て、仕事をして、いろんなことを普通にしていけば、必ずまた外に出て、みんなと会えるなと思って、暮らしています。なので、皆さんもともに頑張りましょう!」と、リスナーへメッセージを送っていた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 劇場はちょっと敷居が高いと感じている方でも、気軽にチェックしてみたい、「ターニングポイントフェス」。そして、このコロナ禍で、いろいろと見えないプレッシャーを感じるなかでも、番組ゲストとして登場した、わかぎゑふさん。歯に衣着せぬ語り口が、とても心地良く響き、のびのびとされている感じと、その芝居愛に、良い刺激とポジティブな思いを抱かせてくれた。最後には、大好きだというDavid Bowieの曲として、Queen & David Bowieの「Under Pressure」をリクエストした、「ふっこさん」。今度は、好きな音楽の話も、番組で深掘りしたいものだ。

※ラジオ関西『シンコペ!~enter the エンタ~』2020年9月6日放送回より

ターニングポイントフェス

「ターニングポイントフェス~関西小劇場演劇祭~」
開催日程 2020年9月19日(土)・20日(日)
会場 ABCホール(大阪)
出演団体
いいむろなおきマイムカンパニー、オパンポン創造社、Z system、万博設計、MousePiece-ree、リリパットアーミーⅡ、演劇部希望、ゲキゲキ/劇団『劇団』、匿名劇壇、VOGA、無名劇団、劇団レトルト内閣、劇団往来、清流劇場、劇団とっても便利、南河内万歳一座、May、TPFスペシャルユニット


◆公式サイト
◆クラウドファンディングサイト

わかぎゑふ プロフィール
1959年2月13日生まれ、大阪府出身
関西小劇場の劇団「リリパットアーミーⅡ」二代目座長。大阪弁の人情喜劇、明治以降の近代日本の庶民劇に定評がある。
2000年度大阪市きらめき賞受賞。2001年度大阪舞台芸術奨励賞受賞(『お祝い』の作、演出にて)。2011年度バッカーズ・ファンデーション演劇激励賞受賞(三軒茶屋婦人会「紅姉妹」脚本に対して)。
古典への造詣の深さも有名で、歌舞伎「たのきゅう」「色気噺お伊勢帰り」新作狂言「わちゃわちゃ」「おうみのおかげ」などの作・衣裳・出演なども担当。
また、大劇場から小劇場まで縦横無尽に演出できる数少ない女性演出家のひとり。コロナ自粛期から明けた2020年6月1日に歌舞伎の中村鴈治郎と「亥々会(いいかい)」を早々に立ち上げ、新作狂言「棒しばり×棒しばり」(出演=中村鴈治郎、茂山逸平)の作・演出を担当。
2014年度から京都藝術大学の非常勤講師。日本劇作家協会、日本演出者協会(現理事、関西ブロック長)日本ペンクラブに所属。
ラジオ、テレビへの出演、ドラマの脚本、エッセイ本も多数。自身のイラストの入った集英社文庫から出ている大阪シリーズが広い世代に人気。NHKで放映中の『リトル・チャロ』シリーズの原作者で、現在は英語番組『ボキャブライダー』を担当。

【活動詳細】玉造小劇店ホームページ

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シンコペ!~enter the エンタ~ | ラジオ関西 | 2020/09/06/日 15:00-15:55

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