エメラルドグリーンの宝石のような粒に、ギュッと詰まった高貴な香りと甘み……クレオパトラも味わったというマスカット・オブ・アレキサンドリア。「果物の女王」と呼ばれ、明治時代に岡山県で栽培が始められた。
9月に入り岡山でブドウが旬を迎えている。岡山は年間降水量が少なく(※)、温暖な瀬戸内海式気候であるために、果物の栽培に適している。「フルーツ王国」と称され、桃、ブドウなど栽培が盛んだ。ブドウは様々な品種が育てられている。これからシーズンなのは、大粒で甘く種なしで皮ごと食べられるオーロラブラック、甘みとほどよい酸味があるピオーネ、種なしで皮ごと食べられるシャインマスカットなどだ。
「おかやまフルーツスタンプラリー」というキャンペーンも10月31日(土)まで開催されている。岡山の旬のフルーツの白桃、ピオーネなどを使ったフルーツメニューをテイクアウトで食べると、岡山のブドウの詰め合わせなどが当たる。県内各地の100店舗以上で実施されている。
岡山のフルーツや野菜は、阪急うめだ本店、阪神梅田本店、あべのハルカス近鉄本店などの大阪のデパートにある果物専門店をはじめ、関西のデパートや産直市場でも販売されている。箕面市の「彩菜みまさか」、高槻市の「真庭市場1号店」、茨木市の「夢広場」では、岡山県北部の美作地域で採れた野菜、フルーツやチーズなどの乳製品もならび、珍しいおもしろ野菜もあるとのことで、この機会に手に取りたい。阪急西宮ガーデンズのサンクゼール・マルシェでも、蒜山ジャ-ジー牛乳を使った一口チョコレートのバラエティパック「ミックスチョコレート」や「鹿肉のコンフィ」などを取り扱っている。
兵庫の隣県で、関西圏からも訪れやすい、岡山。県北へは車で中国吹田インターチェンジから美作インターチェンジまで中国自動車道を通って約1時間50分、県南には新幹線で新大阪から岡山まで50分で到着する。県北には、名湯の美作三湯、全国露天風呂番付「西の横綱」にも選ばれた砂湯もある「湯原温泉」、肌がすべすべになる“美人の湯”の「奥津温泉」、白鷺が湯に足を浸して傷を癒していたのを円仁法師が見つけたという“白鷺の湯”の「湯郷温泉」もある。
実りの秋に、岡山の採れたての野菜や旬のフルーツを堪能するのもおすすめだ。
※※岡山県は年間降水量1mm未満の日数が日本で1番多い。気象庁全国気候表の平均値(1981年から2010年までの30年間の平均値)
■岡山観光WEB
■おかやまフルーツスタンプラリー
■JA晴れの国岡山 岡山のブドウ
■彩菜みまさか(箕面市)
■真庭市場1号店(高槻市)
■夢広場(茨木市)