【インタビュー後編】千松信也さん ジビエと猟師と田舎暮らし | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【インタビュー後編】千松信也さん ジビエと猟師と田舎暮らし

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――千松さんのような猟師ばかりになれば解決する、という問題ではないですよね。

1億人みんな猟師になれば、シカ・イノシシはあっという間に絶滅しますからね(笑)。ただ、バランスの問題として、僕が猟をしている感覚に近い感じで「近くの山でおいしいシカやイノシシが獲れるなら、獲って食おうか」みたいな人が、もうちょっと増えるとまだマシにはなります。実際に僕も、ちょっと努力して裏山に入るだけで、おいしい肉が手に入る暮らしができているので。こういった暮らしをする人が、特に田舎の方でもうちょっといても良いのになと思います。

◆映画『僕は猟師になった』の見どころは?

――最後に、映画で一番注目してほしい、伝えたいシーンがあれば教えてください。

観る人によって、注目するシーンはバラバラなのかなと思います。ずばり狩猟のシーンもあれば、家族とのふれあいのシーン、ミツバチを狩っているシーンだったりいろいろあるので、多分考えることがあるシーンは人それぞれかなと。今回の映画は、我が家の暮らしを撮って上手く構成していただいたものなので、どこを見て欲しいというより、こんなことやってる奴がいるんだなっていうのを知って欲しいです。それで、この部分なら自分の暮らしにも組み込めるな、とか考えてもらえれば。あと最近は新型コロナウイルスの問題で、田舎の暮らしが注目されたりしていますが、これから自分がどう生きていくのか、そういったことを含めて、観た人に何か感じてもらえたらいいかなと思います。

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――この映画に興味を持つ人に向けて、一言メッセージをお願いします。

現代の日本で「狩猟」っていうと、なかなかイメージがつかない人が多いと思いますが、実は日本全国各地で、シカ・イノシシ・クマなどを獲って暮らしている猟師っていうのはいます。そういう暮らしをする猟師がいて、最近はジビエ料理というブームもありますからね。日本の文化や生活の多様性、その中にある一つとしてこんな生活が日本列島の中に息づいている。僕はその1人に過ぎませんが、こうしたことを知っていただけたらうれしいですね。

※ラジオ関西『PUSH!』2020年9月17日放送回より

ポスター

プロデューサー:京田光広/伊藤雄介
監督:川原愛子
製作:NHKプラネット近畿

配給:リトルモア/マジックアワー

■映画『僕は猟師になった』公式サイト
https://www.magichour.co.jp/ryoushi/

■映画『僕は猟師になった』公式Twitter
https://twitter.com/ryoushimovie

■映画『僕は猟師になった』公式Instagram
https://www.instagram.com/bokuharyoushininatta/

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