兵庫県公安委員会は六代目山口組と神戸山口組に対する「特定抗争指定暴力団」への指定を、効力が切れる10月7日から2021年1月6日まで3か月間延長する。いずれも10月5日に官報で公示する予定。
指定は暴力団対策法に基づき3か月ごとに更新が必要。活動を制限する「警戒区域」ではおおむね5人以上の組員の集合や事務所使用、対立組織の組員への付きまといなどが禁じられ、違反すれば身柄を拘束することができる。兵庫県内では神戸、尼崎、姫路、淡路、南あわじの各市が該当する。
捜査関係者によると、8月15日、山口県岩国市で神戸山口組系幹部(52)に対する発砲事件も起きており、全国的に「2つの山口組」の抗争終結には至っていないと判断したという。このほか大阪府、京都府、愛知県などを含め10府県の公安委員会が延長を決めている。