新鮮な牛乳、地元でとれた野菜や果物を使い、手作りジェラートを販売している「パスコロ」(兵庫県加東市)。「滝野温泉ぽかぽ」の向かいにあり、連日多くの人が訪れる人気店だ。
基本となる「みるくジェラート」は驚くほど舌触りがなめらかで優しい甘さが特徴。口の中にいれると一瞬で溶けてなくなってしまう。心地よい後味が、次のひと口を誘う。卵不使用で、アレルギーがあっても安心して食べることができる。
店頭には、常時「みるく」と人気の「抹茶」が用意されているほか、様々なフレーバージェラートが1日9種類ショーケースに並ぶ。この日のメニューは、みるく・抹茶・カルピスレモン・グレープみるく・山田錦リゾット・ごま・プリン・グレープフルーツ・うめ酒。何度も試作を重ねた自信作ばかりだ。
店主の福本政和さんは、「自分の食べたいジェラートを作り続けた結果、年間通すと150種類ぐらいのレパートリーになります」とはにかむ。奥様が、季節や時期に合わせて、提供するジェラートをリストアップし、1週間毎日かぶることがないように用意されるのだそう。日々変わるメニューを楽しみに訪れる人も少なくない。
「完全に売り切り、翌日に同じ商品は絶対に出さない」というのが福本さんの1番のこだわり。風味が落ち食感も悪くなってしまうためだ。毎日来てくれるお客さんをがっかりさせたくないと、ずっと貫いているルールである。新鮮で最もおいしい状態のジェラートは、夕方には売り切れてしまうことも多いため、昼ごろまでに足を運ぶのがおすすめ。
現在はゴルゴンゾーラの商品化を目指し、試作しているそうだ。福本さんの挑戦は続く。