女子中学生レーサー、Juju(ジュジュ)こと野田樹潤さん(14)が、今年から参戦するフォミュラ・カーの「F4 デニッシュ チャンピオンシップ」は9月26日、27日、デンマークのリング・ジュルスランドで第7戦から9戦が開かれた。圧倒的な速さを誇りながら、地元勢の徹底的なマークに涙をのんだ前回レース。雪辱を期した今回は、バトルがさらに激しさを増し、最速ながらも最下位、7位、リタイヤという悔しい結果に終わった。
デンマークでは、一つの大会で3レースが行われ、それぞれの第1戦目のスタート順位は、公式予選で決める。Jujuは6月20日と9月11日の2つの大会でいずれもトップタイムをマークし、ポールポジションを獲得している。
今回の舞台は普段、練習走行が認められておらず、経験のある地元勢や昨年のチャンピオンチームが圧倒的に有利だった。それでもJujuはレース前のフリー走行で周回を重ねるごとにコースに適応、結局、予選でもトップタイムを記録。開幕以来、すべての予選でポールポジション獲得し、ライバルたちに改めてJujuの速さを見せつけた。
直後の第7戦は、3位を走っていた終盤に、後続車がタイヤスモークを上げるほどのオーバースピードでコーナーに突っ込み、コースを外れながらJujuのマシンに衝突。Jujuはダメージこそ負わなかったが、最下位に転落し、レースを終えた。
次の第8戦は、5列目10番からスタートし、6番まで順位を上げたが、またしても追突されスピン。最下位から追い上げたが7位でフィニッシュした。
4列目8番からスタートした第9戦は、中盤で4位まで追い上げ、終盤、3位の車との激しい攻防の末に、オーバーテイクさせまいとする相手のブロックで接触、そのまま痛恨のリタイヤとなった。
フリー走行や予選、各レースの間隔が約50分という過酷な条件。バトルが激しさを増す中で、「圧倒的な速さを勝ちに結び付ける」という課題で臨んだ今回のレースだったが、その答えは次回に持ち越した。