高校生ならではのユニークな視点と、若者世代へのPRを模索していた企業がマッチング! 学生たちが考えたラジオCMの2作品が、10月に公開される。
高校放送部にとって最も大規模な大会が、新型コロナウイルスの影響により中止。それを受け、ラジオ関西が8月9日に特別番組『#放送部の夏 高校アナウンスフェス』を開催し、放送部の学生たちが、日頃の成果を発表する場を設けた。特に、協賛企業をテーマとしたCM部門には多くの作品が寄せられ、優秀作品として選ばれた4作品から、2作品の放送が決定した。
■伊丹西高×フェリーさんふらわあ
フェリーさんふらわあのCMを制作したのは、兵庫県立伊丹西高放送メディア部。作品名は「ペリーさんふらわあ」。この作品ができたきっかけは、伊丹西高の学生たちによる「タイムスリップしたら面白いんじゃない?」という発想から。船といえば黒船、つまりペリー、もしペリーが日本へ来航した時代に、フェリーさんふらわあがあったら……?と想像を膨らませていったそうだ。作品内では、黒船ではなく『さんふらわあ』に乗ったペリーが、その乗り心地を語る。採用企業である、フェリーさんふらわあは「本作は、世代を超えて愛される『さんふらわあ』を体現するもの。既存のラジオCMにはなかった視点で作成されており、高校生らしいユーモアあふれる作品」とコメントしている。
■芦屋高×ミント神戸
神戸・三宮の複合商業施設「ミント神戸」のCMを制作したのは、兵庫県立芦屋高校放送部。作品名は「ミントポイントカードCM」。高校生にとって、よく利用する身近な存在である、ミント神戸。しかし、新型コロナウイルスの影響で、外出がままならなくなった今、自分たち高校生がお礼としてミント神戸の良さを発信したい、という想いで作品が生まれた。「ミントポイントカード」をテーマに、買い物や食事がもっと楽しくなる、という内容を20秒という短い時間の中でテンポ良く紹介。シンプルかつ分かりやすく「ミント神戸のある暮らし」が伝えられている。採用企業の神戸新聞会館(ミント神戸)は「最初に聴いたとき、プロのCM素材のように感じた。BGMも効果的でクオリティが高い」と述べている。
この2作品は、高校生自らがラジオ関西のスタジオを利用して再収録された。若者目線のアイデアで作られた、地元企業のPRに注目したい。
■ラジオ関西ホームページ
https://jocr.jp/
■『#放送部の夏 高校アナウンスフェス』公式Twitter
https://twitter.com/housoubu2020