「いちほまれ」という新しいお米が3年前に誕生した。コシヒカリ発祥の地・福井県で6年の歳月をかけて20万種の中から選抜された品種だ。「いちほまれ」という名前も「日本一(いち)おいしい、誉れ(ほまれ)高いお米」になってほしい、という願いをこめて10万件を超える応募の中から選ばれて付けられた。「絹のような白さと艶」、「口に広がる優しい甘さ」、「粒感と粘りの最高の調和」が特徴だ。その「いちほまれ」は10月から関西でも購入できる。
福井県には美食の逸品が盛りだくさん。先の「いちほまれ」はもちろん、「若狭ふぐ」、「越前そば」、ご飯の上にロースとモモの薄いカツをのせた「ソースカツ丼」に、11月6日から解禁になる「越前ガニ」も有名。あまり知られていないが「三方五湖の天然うなぎ」も絶品だ。
そんな福井県には、東尋坊、永平寺、あわら温泉などの観光名所も豊富だが、なかでも子どもたちに人気なのは、「福井県立恐竜博物館」。カナダや中国にある恐竜博物館とともに世界三大恐竜博物館と称されている。
福井県は恐竜化石の発掘量が日本一で、恐竜博物館がある勝山のあたりは、1億2000万年前の太古に恐竜が多く生息していたとみられる。博物館の建物は卵型のドームになっていて、館内には柱が無く、44体の恐竜の全身骨格、200インチの対面スクリーン、巨大ジオラマ、動く恐竜ロボットなどを展示。迫力たっぷりに再現された恐竜ワールドを見ることができる。また、付近の「野外恐竜博物館」では恐竜化石の発掘作業も体験できる。(※現在、県立恐竜博物館本館への入場は事前予約制)
大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が一時、身を寄せていたという一乗谷の「一乗谷朝倉氏遺跡」も注目スポットだ。一乗谷は、戦国時代に朝倉氏5代が100余年に渡って支配した城下町で、「北陸の小京都」と呼ばれて文化的に豊かで栄華を極めていた。浅倉氏が織田信長によって討たれた後、400年ほど土砂に埋もれていたが、町並みがそのまま保存されていたことから、日本のポンペイにもたとえられている。昭和後半になって武家屋敷、寺院、町屋、職人屋敷、道路が発掘された。国の特別史跡・特別名勝・重要文化財の三重指定を受けている。タブレットのバーチャルガイドをレンタルすると、当時の町並みの再現を見ることができる。
福井県立恐竜博物館へは、電車では大阪駅から福井駅まで特急サンダーバードで2時間弱、福井駅から「えちぜん鉄道」で勝山駅へ約1時間、勝山駅からバスで約15分で到着する。車では、大阪から名神高速道路、北陸自動車道へ、福井北インターチェンジから中部縦貫自動車道を通って3時間半で到着する。「一乗谷朝倉氏遺跡」へは福井駅からバスで30分、車では北陸自動車道・福井インターチェンジから10分で到着する。
ラジオ番組のスタジオで「いちほまれ」のおにぎりが提供されると、「お米の味がすごくして本当においしい!」と評判だった。
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2020年10月15日放送回「こちら福井県大阪事務所」より
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