公用車センチュリー「乗ればわかる」その必要性は?連日の説明 井戸・兵庫県知事 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

公用車センチュリー「乗ればわかる」その必要性は?連日の説明 井戸・兵庫県知事

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 自らの公用車を2019年8月、トヨタの高級車ブランド「レクサス」から同社の最高級車「センチュリー」に変更したことについて、井戸敏三・兵庫県知事が連日のように説明に追われている。21日の定例会見では「(契約が切れる)6年後に検討されればよいのではないか」と、残っている契約を直ちに見直すことはない意向を重ねて強調した。また、5,000ccというセンチュリーの排気量が本当に必要なのかと問われると「長距離を移動する機会が多い。違いは乗っていただいたらわかるのではないか」と述べた。

会見する井戸敏三兵庫県知事(21日午後=兵庫県庁)
会見する井戸敏三兵庫県知事(兵庫県庁・21日午後)

■センチュリー、選んだ理由は4つ。「意識しないわけがない」貝原前知事の死亡事故

 井戸知事はセンチュリーを選択した理由として「兵庫県は広く高低差があり、山道を走行する機会が多い」として、「信頼性の高い走行性能」「安全性」「環境性能」「長距離移動での快適性」の4つを挙げた。また21日の定例会見では、貝原俊民・前知事が自動車事故(2014年11月13日・神戸市内での衝突事故)で亡くなったことに触れ、「不幸な事故の事例が間近にあるのに、意識しないわけがない」と強調し、「特に安全性が配慮なされるべきではないか」と理解を求めた。

■元々、知事の公用車はセンチュリー?5000ccの排気量は必要か

 また、センチュリーにハイブリッドの車種が追加されたことを理由の一つと説明。井戸知事は12日の定例会見で、「前回更新する時はセンチュリーにハイブリッド車がなく、(仕方なく)レクサスにした。元々、知事の公用車はセンチュリーだった」などと説明、金額に関しては、「センチュリーにふさわしい価格」と繰り返している。また、以前のレクサスは排気量が5,000ccだったが、更新時に3,500ccの車種しか選べなかったことをセンチュリーに変更した一因とした。

■「正確に報道されていない」苦言呈するも一転、「説明不十分」を反省する一幕も

 井戸知事は12日の定例会見で「基準に沿って車種を選択しており、なぜ見直さないといけないのか」、19日の県議会では「車種や価格の比較ばかりが強調されている。選ぶ際の考え方などが正確に報道されていない」などと苦言を呈していた。そして21日の定例会見では「公用車の取り扱いについて考え方を説明するのが遅れたため、あの取り上げ方しかできなかったのだろう。反省している」と述べた。

 兵庫では県知事用と議長用の2台を合わせ、7年間のリース契約の総額は約4,200万円と、車種を変更する前の7年間と比べて約1,400万円もの負担が増加している(消費増税分を含む)という。

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