不正受給で無罪主張「給付金、保育の対価」姫路・わんずまざー保育園 元園長の女に検察側、懲役4年6か月求刑 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

不正受給で無罪主張「給付金、保育の対価」姫路・わんずまざー保育園 元園長の女に検察側、懲役4年6か月求刑

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 1億円近い給付金を不正に受給したとして、詐欺の罪に問われた姫路市の認定保育園「わんずまざー保育園(廃園)」の元園長の女(49)の第11回公判が22日、神戸地裁・姫路支部で開かれ、検察側は懲役4年6か月を求刑した。

神戸地裁・姫路支部
神戸地裁・姫路支部

 元園長の女は2015年4月から約2年間、規定の48人を超えていたにもかかわらず園児の数を少なく申告し、姫路市からの給付金約9,400万円をだまし取ったとされる。

 検察側は論告で、元園長が保育園を利用できる子どもの定員を大幅に超えていたのにその事実を隠したとする悪質性を指摘し、「子どもの安全や保育の質の低下を招いているにもかかわらず、一部の保護者から子どもを受け入れるよう要求され、断れずに漫然と受け入れた」などとして懲役4年6か月を求刑した。

 一方弁護側は「給付金をだまし取るために、園児の数を少なく申告したわけではない。給付金は一時保育の子どもらに対する保育の対価だった」などと述べ、改めて無罪主張して審理を終えた。判決は12月24日。

「わんずまざー保育園」(現在は廃園)
「わんずまざー保育園」(姫路市 現在は廃園 ※撮影・2017年3月)

 最後に元園長は「保護者とともに、子どもたちの成長を願い保育園を運営してきた。詐欺をするためにたくさんの子どもを受け入れたのではない」と述べた。

「わんずまざー保育園」をめぐっては約40人分の給食を70人で分け、おかずがスプーン1杯分しか行き渡らないなど不適切な保育実態が指摘された。

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