神戸市長田区の市道で車を運転し、割り込んできた車に、しつこくクラクションを鳴らすなどの「あおり運転」をしたとして、兵庫県警は23日までに、道路交通法違反(あおり運転)容疑で無職の男(52)を逮捕、送検した。あおり運転を厳罰化した6月30日の改正道交法施行後、兵庫県内での逮捕者は初。
男は10月1日午前9時半ごろ、神戸市長田区内の市道で軽乗用車を運転し、信号待ちをしていたが、前に割り込んだ軽トラックに対してクラクションをしつこく鳴らしたり、車間距離を詰めて追うなどの妨害運転をした疑いが持たれているが、兵庫県警は認否を明らかにしていない。現場近くの防犯カメラや目撃証言から男を割り出した。あおり運転は約2分間、約1.2キロ続いたという。
男はあおり運転をした直後に、自ら110番通報して「車に割り込まれた」などと話していたが、その対応が不満だったため神戸市中央区の兵庫県警本部に車で乗り付け、正面玄関で警戒中の警察官と言い争いになり、公務執行妨害の現行犯で逮捕されていた。