「ビリから2番目」から半世紀 西脇工が46連覇の偉業 兵庫県高校駅伝東播予選会

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 全国高校駅伝競走大会(12月20日・京都市)の第一関門となる兵庫県高校駅伝東播地区予選会が10月24日、西脇市内の駅伝コースで行われ、男子は全国大会8度の優勝歴を誇る西脇工が圧倒的な強さを発揮して順当勝ちした。西脇工を高校駅伝の強豪に育て上げた渡辺公二さんがチームを率いて初めて東播予選会に臨んだのは1970(昭和45)年だった。「ビリから2番目」の悔しさから丸50年。西脇工は予選会の連勝記録を「46」に伸ばした。

 82歳の渡辺さんはこの日、西脇市陸上競技協会の一員として走路に立った。50年前の「ビリから2番目」は今も鮮明に覚えている。「帰りの路線バスの車中のことでした。『こんな成績では馬鹿にされる』と落ち込む声が、運転席の近くに座っていた私に聞こえてきました」

 学校に戻るとミーティングを開き、「練習で走るだけでは強くならない。しっかり勉強する、あいさつをする、栄養バランスに気を付ける、規則正しい生活習慣を養うという普段の生活態度が大事」と懇々と説いた。解散したのは日がとっぷり暮れた午後7時過ぎだったという。

 心を重視する「渡辺イズム」は次第に浸透したが、なかなか勝てなかった。1972(昭和47)年から3年続けて2位。そして1975(昭和50)年、念願の優勝を果たした。「明石南の10連覇を阻止したんです。うれしかった」

 この日のレース、西脇工は2位に7分59秒、距離にして約2.4キロの差をつける圧勝だった。記録は県大会を2連覇した前年の予選会タイムを1分25秒短縮する2時間10分36秒。オープン参加した西脇工の別チームは正規のチームを上回る2時間9分5秒をマークし、選手層の厚さを誇示した。

男子第75回兵庫県高校駅伝競走大会東播地区予選会で46連勝のゴールテープを切る西脇工のアンカー=西脇市総合市民センター
男子第75回兵庫県高校駅伝競走大会東播地区予選会で46連勝のゴールテープを切る西脇工のアンカー=西脇市総合市民センター

 全国大会の優勝が6度を数える報徳学園も同日にあった阪神地区予選会男子で54連覇を達成した。

 11月8日に行われる男子第75回・女子第37回兵庫県高校駅伝競走大会はラジオ関西で午前10時から実況中継される。


 

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