「いわれなき逆恨み」遺族が怒り 神戸・配送センター女性刺殺事件 殺人容疑で再逮捕の男「解雇告げられ、包丁購入」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「いわれなき逆恨み」遺族が怒り 神戸・配送センター女性刺殺事件 殺人容疑で再逮捕の男「解雇告げられ、包丁購入」

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 神戸市北区の宅配物配送センターで6日、男女2人が死傷した事件で、兵庫県警は28日、元パート従業員の男(46)を女性従業員(47)に対する殺人容疑で再逮捕した。

 再逮捕容疑は6日午前4時15分ごろ、配送センターの駐車場で、出勤直後の女性従業員の脇腹を刃物で刺して殺害した疑い。捜査関係者によると、女性は包丁で腹部を中心に10回以上刺されていたという。

女性刺殺事件の現場となった宅配物配送センター(2020年10月6日 神戸市北区山田町小部)
女性刺殺事件の現場となった宅配物配送センター(2020年10月6日 神戸市北区山田町小部)

 男は5日午前、男性従業員から「荷物の扱いが雑だ」と言われトラブルになり、女性が仲裁に入ったという。男はその日のうちに職場を解雇された。

 男は動機について「一番の原因は(被害者の)2人とのトラブルで、これが原因でクビになった。2人を殺すつもりでした」と容疑を認めている。また「解雇を告げられた5日夕方にホームセンターで包丁2本と木製バットを買った」と話し、「職場では自分が一番仕事をしていた。なぜ辞めさせられたのか納得いかない」という趣旨の供述をしているという。

兵庫県警本部(神戸市中央区)
兵庫県警本部(神戸市中央区)

 男は6日、犯行後に車で逃走し、110番通報を受けて駆けつけたパトカーにぶつかるなどしたとして公務執行妨害の現行犯で逮捕されていた。その後、男性従業員(60)を殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で再逮捕された。

■「いわれない逆恨み」遺族が怒り

 女性の遺族は男の再逮捕を受け28日夜、「犯人は、いわれのない逆恨みにより、何の躊躇(ちゅうちょ)もなく、(女性の)命を奪いました。遺族として、激しい怒りを覚えますし、絶対に許すつもりはありません。命をもって責任を果たしてほしいと思います。また、事件前日から会社が適切に対応してくれていれば、被害に遭わずに済んだと思うと、不信感と憤りを感じざるを得ません」とコメントした。

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