~2020 大阪の選択~「府市合わせ(=不幸せ?)」にラスト審判 (1) 神戸・京都で問う“大阪都構想” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

~2020 大阪の選択~「府市合わせ(=不幸せ?)」にラスト審判 (1) 神戸・京都で問う“大阪都構想”

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■神戸市西区・60代自営業男性・・・賛成 神戸市も「特別自治市」のあり方も考えて

「大阪都構想」、神戸に住む者としては単に高みの見物ではすまされないと思います。東京勤務の経験もありますが、関西全体が元気がないし、大阪が関西を引っ張る存在であってほしい。ただし神戸もただの衛星都市になってしまってはいけない。確かに東京以外で実現したことがないですから、市民は判断に迷うと思います。しかし、超高層タワーを建てて、結局使い物にならず売却、図書館をはじめいろんな施設が二重にあるのはおかしい。よく道府県と政令市は仲が悪いというイメージはありますが、25年前に阪神・淡路大震災があり、神戸市と兵庫県との関係は助け合いながら歩んだ印象はあります。大阪ほどの摩擦はない思いますが、神戸市で将来取りうる手段は道府県から独立して国の所管以外の全ての事務を担う「特別自治市」というあり方。久元市長もそうした考えを示していましたし、時代の流れとともに大都市の存在意義も変わるんじゃないかと思いますよ。

京都・鴨川
京都・四条大橋から鴨川を望んで 伝統的に京都市は京都府より強い?「大阪の争点わからない…」

■京都市西京区・30代会社員・・・反対 京都市では考えられない!すみ分けできている

 5年前に反対票が賛成票を上回って、当時の橋下(徹) 大阪市長が政界を引退すると発言したのは覚えてますよ。「やっぱり、そう簡単には政令指定都市を廃止はできないんだな」と思いました。でもそれから5年経って、再燃したことが驚きです。正直、維新の会が「勝つまでやる」、住民投票で市民に賛成と言わせるまで続けたい、というのが本音のような気がします。京都府と京都市の関係でいうと、伝統的に京都市が強い、声が大きいです。肌感覚で、京都府は一切京都市に口出ししないという“ すみ分け ”ができているんじゃないかと思いますよ。大阪に関して言えば、争点、問題点が全くわからないです。だってどこもこの論争(都構想)で住民投票してないですから。

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1889(明治22)年に市制が施行された大阪市、131年目に存廃迫る「大決断」
1889(明治22)年に市制が施行された大阪市、131年目に存廃迫る「大決断」

 1日の住民投票で賛成多数になれば、2025年1月1日に大阪市は廃止される。廃止されれば、1956年に始まった横浜・名古屋・京都・大阪・神戸の5つの都市のうち、初めて消滅することになる。コロナ禍で下す大阪の決断、「府市合わせ(=不幸せ?)」に対する市民の最後の審判はどうなるのか。次回(11月1日)は大阪市民の本音を聞く。

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